本年3月に佛教大学において開催されました第27回総会で西山繁前会長の後を受けま して当協議会会長に選出されました。重責に身の引き締まる思いです。
総会後の東日本大震災で亡くなられた多くの方のご冥福をお祈り申し上げるととも に、被災された皆様が1日でも早く元の生活に戻られることを願っております。今回
の大震災により、日本は大きな危機に直面しました。地震、津波、原発問題に我々は どう立ち向かって復興を成し遂げていくのかが、大きな課題となっております。当協
議会としましても、これまで蓄積してきた組織・ネットワークを活用して、実質的貢 献に向けてできることから始めていこうとしております。
大学での環境保全や廃棄物処理に関する全国の私立大学のネットワークとして、私立 大学環境対策協議会(現在の私立大学環境保全協議会)が1985年に設立されました。 既に四半世紀以上の実績を積み、会員校は現在約150を数え、当協議会が広く認知さ れ、その重要性と真摯な取り組みが理解されてきたことがわかります。 いうまでもなく私立大学は、個々の建学の精神に則った教育研究の充実を図り、卓越 した人材を継続的に輩出することを本来の任としております。さらに、環境に力点を 置くことは、省エネルギーや環境対策的な実務的取り組みを意味するのみならず、大学財政に寄与し、ブランド力の強化にもつながることを、大学経営に関わる方々にも 是非ご理解願いたいと思います。当協議会では、環境教育・安全教育への展開やそれ らに関連する研究開発など教員の参画を強める方策や今後の組織のあり方など、将来 構想も検討されております。 毎年、春と夏に開催される研修研究会は問題意識を共有する全国から集う会員が互い に現在の問題点を話し合える貴重な機会となっております。工夫をこらした企画で参 加者に有益な各種イベントを開催し、「環境保全意識の活性化」「環境管理・廃棄物 管理」「安全の取組み・安全教育」「省エネルギー・地球温暖化・CO2削減義務への 対応」など、小グループに分かれた討議の時間も長くとり、参加者の発言の機会が豊 富に設けられているのも、研究会の特徴といえるでしょう。今後も環境をキーワード に幅広く私立大学が抱える諸課題について議論し、情報交換し、実践を重ねていきたいと思います。
今回の大震災をふまえ、従来よりも大きな視点で当協議会が諸課題に取り組む必要 がでてきたと申せましょう。日本の私立大学が遅かれ早かれ直面すると思われる課題
もいち早く取り上げて、具体策も含めた実質的な情報交換の場として当協議会が機能 してきたと思いますし、今後もそうであらねばと思います。扱うべき課題は理工系や
医歯薬農系の私立大学に限定されるものではなく、全私立大学に共通の問題でもあ り、今後も会員校の増加に力を尽くしていきたいと思います。当協議会の民間企業か
らの賛助会員制度を利用して、多様な企業にご参加頂いており、産学の交流が盛んで あるのも特徴で、今後もこの力を生かしていきたいと思います。
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